丸杉水産の牡蠣

丸杉水産の歴史

先々代にあたる祖父・伊藤杉人は喘息でした。普通の仕事に就くことが難しく、何か出来ないかと考えたそうです。海のそばで暮らしていたこともあり、江田島では珍しい牡蠣の養殖に目を付けました。これならできるだろうと考えたのです。今のように規制が厳しくなかった時代、海もとてもきれいでした。いろいろな魚介類がたくさん獲れ、楽しくできる仕事でした。

その祖父の姿を見て、先代である父・雄二も学生の時から手伝い、2人で頑張ってきました。

先代が本格的に牡蠣養殖を行うにつれ、時代とともに、いろいろな困難がありました。挫折を経験しながらもそれを必死に乗り越えていく姿を幼い頃から肌で感じ見てきた3代目は、「この仕事を絶えさせてはいけない」といつしか思うようになり、先代を手伝うようになりました。

まだまだ勉強中の身だったにもかかわらず、先代の急逝により、3代目を継承したのが今の社長です。

なかなか厳しい情勢ではありますが、親子3代、創業80年の歴史と先代の志を胸に日々精進しています。

丸杉水産という社名は、先々代の「杉人」の名前からつけました。

丸杉水産の牡蠣について

それぞれの牡蠣屋さんの特性があると思っています。

牡蠣の仕事は、1年を通して同じことの繰り返しなのですが、その年の気候や自然環境、海の環境によって牡蠣の出来が全然違います。

その年の環境を読んで、牡蠣をどこの位置(海)に置いて育てるか、などを常に考えています。牡蠣屋さん同士で情報交換をしたりもします。近年は、海の状況が変わっているのか、予期しないことが多々起こります。

そんな中で、安定して良い牡蠣を作るために日々奮闘中です。

牡蠣生産への思い

良い牡蠣を作ることを考え、たくさんの人の「おいしかった」が聞きたくて日々奮闘しています。

牡蠣自体はまだまだ勉強中ではありますが、従業員のチ-ムワ-クでは他の牡蠣屋さんに負けてないとひそかに思っています。

何かのご縁で丸杉を知っていただき、丸杉の牡蠣を食べてくださったお客様や丸杉の牡蠣を大切な方へ送ってくださったお客様一人ひとりに感謝しながら、丸杉の牡蠣を通して皆様が笑顔になっていただけるような牡蠣屋になれたらと思っています。

丸杉のお客様の多くが長年ご愛顧くださっていますので、毎年、直接お店に来てくださる方をはじめ、お電話でのご注文のためお顔を拝見したことのない方もいらっしゃいますが、お元気そうなお声をお聞きして、勝手に安心したりしています。

従業員一同、ご注文いただいた商品に対して、その時の最高の物をお届けできるよう全力を尽くしています。